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研究紹介

研究についての紹介ページです。蔵永の研究業績についての詳細はresearchmapをご覧ください。

主な研究テーマ 社会的感情
 「社会的感情」とは、人と人とのやりとりの中で経験される、様々な感情のことを指します。人から助けてもらったときに感じる「感謝」、人を傷つけてしまったときに感じる「罪悪感」、すばらしいことをやり遂げた人に対して感じる「尊敬」、人前で失敗をしてしまったときに感じる「恥ずかしさ」、社会のルールから激しくはずれたような行動をとった人に感じる「軽蔑」などは、いずれも社会的感情にあたります。
 それらの感情が、どのようなときに生じやすいのか、どのような機能をもっているのかという疑問を持って研究をしてきました(様々な感情の中でも、特に「感謝」については、学生の頃から自分が研究を進めていく上でのメインテーマに据えて研究を続けています)。
 また、感謝や共感、罪悪感に関わって、学校教育における思いやりの心理教育、道徳教育等に関わる研究活動も進めています。

<関連する研究例>
・福田哲也・蔵永 瞳 (2021). 軽蔑を特徴づける状況―嫌悪・怒りとの比較を考慮した探索的検討― 感情心理学研究 28, 57-66 ・蔵永 瞳 (2021). 利他性を育む学級運営―共感と感謝に着目して― 日本学校心理士会年報, 13, 34-42.
・蔵永 瞳 (2019). 第12章 第2節 他者との関係性で生じる感情(日本感情心理学会(企画)内山伊知郎(監修)中村 真・武藤世良・大平英樹・樋口匡貴・石川隆行・榊原良太・有光興記・澤田 匡人・湯川進太郎(編集)感情心理学ハンドブック 北大路書房, pp.248-252.)
・蔵永 瞳・樋口匡貴・福田哲也 (2018). 感謝された後に向社会的行動が起こるまでの心理過程 心理学研究, 第89巻 第1号, 40-49.
・蔵永 瞳 (2015). 第2章 第2節 罪悪感・共感・感謝(有光興記・藤澤 文(編) モラルの心理学―理論・研究・道徳教育の実践, 北大路書房, pp.47-62.) ・蔵永 瞳・樋口匡貴 (2014). 尊敬の心理学的特徴に関する分析 感情心理学研究, 第21巻 第3号, 133-142.
・蔵永 瞳・樋口匡貴 (2011). 感謝の構造―生起状況と感情体験の多様性を考慮して― 感情心理学研究, 第18巻 第2号, 111-119.


その他の研究テーマ
 上記の他、心理学の理論を活用した情報システムについての共同研究を実施しています。
 最近は、月経に関わる問題を社会心理学的な視点から検討することにも興味を持っています。

<関連する研究業績の例>
・村田直己・蔵永 瞳・福島 拓 (2024). 出来事の反すうを促す感謝日記記述支援システム 情報処理学会論文誌, 65, 613-621.




論文紹介

概要へのリンク 文献タイトル
概要を読む 感謝の構造―生起状況と感情体験の多様性を考慮して―
近日追加予定